溶接材料
昭和初期、国際情勢の悪化で重要構造物に使用する高級溶接棒の輸入が困難になりました。そのような中、神戸製鋼は高級溶接棒の国産化の指示を受け、研究・試作改良の末、イルミナイトを主成分とした高級溶接棒の国産化に成功しました。
時代は流れ、国内造船業の発展とともに、建造の要となる溶接に対する技術要望は益々難しくなってきましたが、神戸製鋼は常に造船業の現場とともに改良・開発を重ね、技術革新を行ってまいりました。特にブロック建造法の普及・進化と並び、溶接施工面におけるガスシールドアーク溶接と高品質なフラックス入りワイヤの普及が、造船建造の効率化・自動化に大きく寄与しております。
エネルギー分野におきましては、環境への対応の観点からも更なる高温化・高圧化など溶接材料に求められる性能は年々進化しております。神戸製鋼ではあらゆる鋼種に対応した高性能な溶接材料のラインナップを揃え、更なる開発を続けております。
これからもコベルコ溶接ソリューションは、神戸製鋼溶接事業部門とともに、造船・エネルギー分野における溶接技術の向上に貢献してまいります。